裁判官の職権の独立の確保

司法を行う機能については、立法権・行政権と並んで国家の機能の一つとされていますが、立法権や行政権とは異なり特に独立した存在となっています。

 
それは裁判が公正に行われ、人権の保障を確保するために存在する機能であり、この機能の独立は明治憲法下においても比較的よく守られていましたが、日本国憲法下においてはさらに強化されています。

 
この機能には職権の独立という意義があり、非政治的権力であるため政治性の強い立法権・行政権から侵害される危険性を減らすることや、裁判を通じて国民の権利を保障することが必要であるなどといった理由から守られているのです。
この機能を政治的権力の干渉から守るためには裁判を行う人の独立を確保する必要があり、憲法においてすべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束されると定められています。

 
良心の通常の意味としては、思想・道徳等にかかわる信念、人生観・世界観といったことを指すのですが、この条文における良心というのは、裁判を行う人としての客観的な良心のことを指している場合が一般的であり、人によって全く違った判決を下す可能性を避けるために決められているのです。

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